建物の構造部材に取り付け、油圧制御により地震等の揺れを抑える(小さくする)装置です。
設置方式としてはシアリンク型・筋違型・間柱型の3種類があります。荷重は500kN、1000kN、1500kN、2000kN、3800kNの5タイプがあり、減衰係数、速度も複数の性能から選択できます。低層建物から超高層建物まで多様な建築物に適用可能です。
一般的には減衰係数やダンパ本数をパラメータとして地震応答解析を複数回行い、建物の応答を確認したうえで性能を選定して頂いています。主要な地震応答解析ソフトにはハイビルダムの性能が組み込まれています。
雨がかからないようにするため床打設後の設置を推奨しています。台車でダンパを設置場所まで運んでいただき、ダンパのアイボルトにチェンブロックをかけて取付高さを調整したうえで高力ボルト引張接合で構造体に取り付けます。
実験結果に基づいて温度上昇量の概算値を推定できます。
屋外でも使用できます。屋外タイプは塗装仕様を変更し、摺動部にジャバラ(カバー)を設けます。
長期間に渡って性能を維持するために、建物管理者様による年に1度の定期点検(外観目視)および専門技術者による竣工後1年、5年、10年、以後10年ごとの定期点検を推奨しています。
小さい振幅でもダンパには減衰力が発生しますので風揺れを低減する効果があります。微少振幅領域の性能を向上させることもオプションとして対応可能です。
建設現場での車上渡しとなります。設置工事は施工者様に実施いただいております。
高力ボルトは施工者様に手配していただいております。
性能検査装置により全数の性能検査を実施してお客様と取り決めた性能を満足することを確認しています。ダンパ1台ごとに性能検査成績書を発行いたします。
設置の誤差を含めてストローク等の性能が定められている場合がありますので、設計者様、施工者様にてご確認をお願いいたします。
安全面からクレーンでの荷降ろしを推奨しております。ダンパには吊りボルトを設けていますのでそれを使用して荷卸しをお願いいたします。
設置環境が「屋内」の場合は付けたままで問題ございません。
設置環境が「屋外」の場合は防水対策のため吊りボルトを外し、付属の防錆ボルトを取り付けていただきます。
最小2200mm、最大7000mmとなります。
100mm単位で全長をご指定頂くことを基本としております。
カタログにて詳細をご確認ください。