品質確保の難しい現場での横向き・上向きの溶接が不要です。また、既存材への孔開けはウェブのみでフランジへの孔開けは不要です。無溶接化によりトータルコストが抑えられます。
センクシアでは、現地調査、耐震診断、耐震補強設計と耐震補強工事に至るまで、一貫したサポートを提供しています。これまでに培った技術やノウハウを駆使して、工場や倉庫の稼働を継続しながらの安全・安心な耐震補強をご提案いたします。
スマートアタッチ工法とは、現場での「無溶接」「施工効率の向上」をコンセプトに開発した、無溶接接合工法です。
専用のSA金物により、高力ボルトのみで方杖材の設置が可能です。
SA金物のラインナップは、H形断面材フランジ幅により3種類の型式。
項目 | 適用範囲 | |
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対象箇所 | 鉄骨造柱梁骨組の方杖補強 | |
既存柱・梁 | 形状 | H形断面材(圧延H形断面材、溶接組立H形断面材) |
材質 | 400及び490ニュートン級鋼材 | |
フランジ幅 | 124㎜~305㎜ | |
ウェブ厚 | 各ボルト径に対し適用最小板厚を規定※ | |
ウェブ幅厚比 | 71以下 | |
H形断面材せい | 1200mm以下 | |
方杖材 | 材質 | 400及び490ニュートン級鋼材 |
H形断面材との接合角度 | 20°~70° | |
形状 | 方杖材軸芯とガセットプレート軸心が一致していること。 (単一山形剛、単一溝形剛等軸芯が一致していないものは適用不可) |
※センクシアにて確認します。
材質 | 規格 | |
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SA金物 | SCW480 相当 | JIS G 5102「溶接構造用鋳鋼品」 |
SAプレート | SM490B SN490B 490ニュートン級TMCP 鋼 |
JIS G 3106「溶接構造用圧延鋼材」 JIS G 3136「建築構造用圧延鋼材」 大臣認定取得材 |
フランジボルト ウェブボルト |
F10T S10T |
JIS B 1186「摩擦接合用高力六角ボルト」 JSS Ⅱ - 09「トルシア形高力ボルト」 |
方杖材引張力に対しスマートアタッチ工法はH形鋼フランジが面外変形しない。
⇒フランジ面外変形を押さえる為のスチフナー等の補強材は不要。
ただし、横座屈補剛の必要性の有無は耐震補強の設計者が確認を行う。
本技術を用いた接合部耐力評価については、構造実験を行い、(一財)日本建築センターより建設技術審査証明を取得しています。(BCJ-審査証明-259)