現場溶接作業が不要のため、火災リスクを低減できます。また、火気養生作業が不要で工期が短縮できるため、トータルコストが抑えられます。
センクシアでは、現地調査、耐震診断、耐震補強設計と耐震補強工事に至るまで、一貫したサポートを提供しています。これまでに培った技術やノウハウを駆使して、工場や倉庫の稼働を継続しながらの安全・安心な耐震補強をご提案いたします。
スマートクロノスⅡ工法は、従来の耐震補強に替わる「無溶接・施工効率向上・短工期」のブレース接合工法です。接合部耐力の向上と、繋ぎ梁による応力分散により、適用ブレースサイズが大幅に広がりました。
引張ブレースのみに対応し、専用のSCⅡ金物と繋ぎ梁とボルトでブレース材の設置が可能です。
※SCⅡ金物はH形断面材の弱軸側に取付きます。
※施工はセンクシアまたはセンクシアが定めた認定施工者にて行います。
項目 | スマートクロノスⅡ工法 | 在来工法 |
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現場溶接作業 | なし | あり (リブ・スチフナ) |
孔開け加工 | ウェブのみ | なし |
養生範囲 | 小さい | 大きい |
接合面処理 | なし | あり (グラインダー処理) |
構造種別/用途/既存材 | 鉄骨造/耐震補強/H形断面材(溶接組立H形鋼も可) | |
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適用箇所 | 桁行方向ブレース補強 | |
既存材サイズ | H形断面材せい:244~612mm ウェブ厚:5~21mm |
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既存材材質 | 400N級、490N級 | |
ブレース降伏耐力/角度 (引張ブレースのみ) |
635kN以下(400N級2L‐75x75x9程度)/15~60° | |
ブレース偏心可能な量E (G.PLの取付位置) |
0.3bc、かつ、(Dk‐120‐tg)/2 以下 Dk、tg:図1参照 bc:H形断面材フィレットR (※1)内法寸法 |
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金物 | 材質 | SN490B |
フィレットR(※1)から 金物端部までの距離X |
4mm (図1参照) | |
既存材端部(※2)から 金物芯の距離hbs1、hbs2 |
500mm以下 (図2参照) |
柱脚補強方法を制限した工法ではございません。
本技術を用いた接合部耐力評価については、構造実験を行い、(一財)日本建築センターより建設技術審査証明を取得しています。