使用上の注意
施工完了後、商品ごとに取扱説明書をお渡ししております。ご使用前にはこの取扱説明書を必ずお読みになり、正しい方法でご使用ください。また、取扱説明書はお読みになられた後は保管していただきますようお願いいたします。
1.改造厳禁
フリーアクセスフロアは、ご使用条件(使用場所や設置機器の重量)により選定、施工されております。パネルや支持脚の改造(穴開け、切断)は、フリーアクセスフロアの強度低下を招く等の影響がございますので補強等の処置が必要になります。改造をされる際には当社までご相談ください。
フリーアクセスフロアに敷いてある表面材(タイルカーペット、タイル等)は、剥がさずにご使用ください。
2.衝撃注意
フリーアクセスフロアは、商品仕様に記載されている荷重に耐えられるよう設計されておりますが、重い物を落したり、踏み台等から飛び降りたりするとパネルや支持脚に変形や破損が発生することがございますのでおやめください。
3.水をこぼしたら
大量の水等をこぼした場合は、パネルを取外し、よく乾燥させてください。支持脚の接着力の低下、パネルの錆あるいは強度の低下、漏電の原因となります。
4.パネルを外すとき
パネルは必要なとき以外は取外さないでください。配線工事等でパネルを取外すときはフリーアクセスフロア下の電源ケーブルや電話線等に十分注意してください。
また、取外したパネルは倒したりせずに丁寧に取扱ってください。取外したパネルは元の位置に同じ方向でおさめてください。パネルの取扱い(取外し、敷き込み、ガタつき調整)の方法は取扱説明書をご参照ください。
パネルを取外したままにしないでください。思わぬ事故につながります。やむをえず取外したまま放置する場合は、その周りに柵等で囲いをして落下事故を防止してください。
5.換気は十分に
長時間使用されない部屋や湿度の高い部屋では、パネルが結露することがあります。結露は錆や漏電等の原因となりますので、室内の換気には十分ご注意ください。
6.配線をするとき
機器の配線は漏電の危険がありますので、余裕を持たせた配線を行ってください。
7.その他
- フリーアクセスフロアは床下空間に配線配管を通したり床下空間の設備をメンテナンス可能なように、上部の床パネルを簡易に取り外せる構造となっております。その為、レイアウト変更等で床パネルの取外しを繰り返すことで床のガタつきが発生する可能性がございますので、定期的な点検をお奨めします。
- クリニック、病院、検査室等で静粛性、防振性、防音性を特に求められる用途の場合、フリーアクセスフロアは簡易に取外すことのできる機能性床の構造上、その用途に適合しない場合がございますので、導入検討の際にはご相談ください。
- 置敷タイルをフリーアクセスフロア上に使用される場合はその種類や施工状態により、床になじまず浮いたり、突き上げ等が発生する場合がございます。導入前に置敷タイルメーカーにお問い合わせの上ご使用ください。
- 当社お引き渡し後、お客様で用途を大きく変更するリニューアルをされる場合、お納めしたフリーアクセスフロアの性能がその用途に合わない場合がございます。リニューアル前に、既存フリーアクセスフロアの仕様が新しく使用される機器や家具等の設置に対し適していることをご確認ください。
機器の搬入(移動)と設置上の注意
重量物制限はパネルの種類により異なりますので取扱説明書をご参照ください。
1.搬入(移動)
- フリーアクセスフロアの上で重量物を移動するときには、その自重以上の荷重がパネルにかかる場合がございます。そのためパネル・支持脚等に変形や破損が発生することがございますので取扱説明書に記載されている方法で養生(保護)をしてください。
- フリーアクセスフロア上で台車の通路となるところは、表面材が柔らかいので養生(保護)をしてください。
- 機器等を移動させる際には、タイルカーペット等の表面仕上材が傷ついてしまわないよう、引き摺らないようご注意ください。
- 台車等で移動する場合は『ガタン』といった衝撃のかからないようにゆっくりと移動してください。
2.設置
- フリーアクセスフロアの上に重量物を設置するときは、設置面の面積が小さいとパネルに偏った荷重がかかり、変形や破損が発生することがございますので補強が必要です。
- 重量物の設置時には『ドスン』といった衝撃を与えないようにそっと設置してください。衝撃を与えますとパネル、支持脚に変形や破損が発生する恐れがございます。
機器搬入・設置の目安
パネルタイプ |
搬入時 |
設置時 |
養生不要(※1) |
養生必要(※1) |
機器重量(※2) |
2000N(200kgf) |
1000Nまで(100kgf) |
2000N未満(200kgf) |
4000Nまで(400kgf) |
3000N(300kgf) |
1500Nまで(150kgf) |
3000N未満(300kgf) |
6000Nまで(600kgf) |
5000N(500kgf) |
2500Nまで(250kgf) |
5000N未満(500kgf) |
10000Nまで(1000kgf) |
6000N(600kgf) |
3000Nまで(300kgf) |
6000N未満(600kgf) |
12000Nまで(1200kgf) |
※1 但し、表面材がいたむ可能性がございます。
※2 4脚支持の機器でパネル1枚の上に機器の脚が1本しか乗らない場合。
養生方法
導板(ベニヤ板、鋼板等)を台車の通路となるところに敷いてください。
300㎏未満 |
ベニヤ板9㎜1枚 |
500㎏未満 |
ベニヤ板9㎜2枚 |
500㎏以上 |
ご相談ください |
保守について
1.定期点検
フリーアクセスフロアの性能を保つために定期的(2~3年に一度)に点検を当社までご用命ください。
2.タイルカーペットのお手入れ
- 日頃の掃除は、電気掃除機で行ってください。
- コーヒーやソース等をこぼしたときは、すぐに水でぬらし軽く絞った雑巾で汚れを拭き取ってください。
- 落ちにくい汚れは、タイルカーペットを取外して水で薄めた中性洗剤で洗い、十分に乾燥してから敷いてください。また、汚れのひどいときは交換してください。
(例)スポットクリーニング専用洗剤/綿半リアルエステート(株):ケムドライシステム(ステインエクスティングイッシャー)
- 詳しいお手入れの方法につきましては、ご使用のタイルカーペットの取扱説明書をご覧ください。
3.帯電防止タイルのお手入れ
- 使用する前に帯電防止ワックスを塗ってください。標準工事では施工完了時に帯電防止ワックスを塗布していません。帯電防止ワックスはタイルをキズや汚れから保護します。なお、ワックスはタイルメーカー指定の帯電防止用ワックスをご使用ください。指定以外のワックスは、帯電防止の効果が低下します。
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メーカー |
帯電防止用ワックス |
例 |
(株)リンレイ |
ノンスタック |
シーバイエス(株) |
エレックス |
- 日頃の掃除は、電気掃除機で行い、その後固く絞った雑巾等で拭いてください。
- クリーナーやリムーバーを使用するときは、パネルを外し他の場所に移してご使用ください。その場で使用すると溶剤が支持脚等にかかり、錆の原因になります。
レイアウト変更・その他
- 小さな変更の場合は、取扱説明書に従って行ってください。
- 増改築等で広範囲にパネルを動かすときや、コンセントボックスの追加等は補強工事等が必要な場合がございますので、ご相談ください。
- 機器の配置変更に伴うパネル切欠施工等の際は、ご相談ください。
- コンセントボックス等の付属品については、それぞれのメーカーの取扱説明書をご覧ください。
- 定期的な巡回、点検を行うメンテナンス契約も取扱っております。詳細についてはご相談ください。