スマートウィクシス®工法
（H形鋼柱用方杖補強）
既存H形鋼柱(弱軸方向)の方杖補強におけるボルト接合工法
スマートウィクシス工法は、鉄骨造建築物におけるH形断面柱（弱軸方向）と方杖材をボルト接合する耐震補強工法です。
※スマートウィクシス工法は、東日本旅客鉄道(株)様との共同開発品です。
目的・効果
- 無溶接
- 工期短縮
- 施工効率向上
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概要
スマートウィクシス工法は、鉄骨造建築物におけるH形断面柱（弱軸方向）と方杖材をボルト接合する耐震補強工法です。
既存柱への溶接が不要な補強工法であり（ウェブのみ現地にて孔開け）、H形断面柱と方杖材の接合には鋼製金物（SWG金物,SW金物）とウェブボルトを用います。
方杖材から伝達する応力は、高力ボルト、鋼製金物を介して既存柱（弱軸方向）へ伝達することができます。
① 既存梁（柱）の断面欠損が少ない
・既設Hフランジへの開孔不要（ウェブ開孔のみ）
② 現場溶接作業が不要
・塗装剥がし・錆発生不要
・スチフナなどのウェブ補強不要
・溶接時の火気養生・残火確認不要
取り付け、および金物イメージ
特長
-
point-1無溶接
- 現場溶接作業が不要の為、養生範囲を狭めることが可能
- 火災のリスクがほぼゼロ
-
point-2工期短縮
- 従来の高力ボルト接合で必要だった摩擦面処理が不要
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point-3施工効率の向上
- SW金物、方杖材はウインチ等により容易に取り付け可能
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point-4設計支援
- 検討作業を当社で請け負うことで設計者様の手間を削減
構成
- スマートウィクシス工法は、①SWG金物（又は②SW金物）、③ウェブボルト、④フランジ拘束ボルトにて構成されます。
- 方杖が片側の場合は①と②を使用し、方杖が両側の場合は①のみを使用します。③と④は、①と②にそれぞれ付属しています。
- ④は、既存H形断面柱のフランジ内側にボルト頭が接するように設置し、その後、ゆるみ止めナットにより固定します。
適用範囲
| 項目 | 適用範囲 | |
|---|---|---|
| 対象箇所 | 鉄骨造柱梁骨組の方杖補強 | |
| 既存柱・梁 | 形状 | H形断面材（圧延H形断面材、溶接組立H形断面材） |
| 材質 | 400及び490ニュートン級鋼材 | |
| 既存柱せいD | 175mm～498mm | |
| 既存柱せいD/幅B | 1.0程度（広幅） （それ以外は別途検討） | |
| 方杖材 | 材質 | 400及び490ニュートン級鋼材 |
使用材料・規格
| 材質等 | 規格 | |
| SWG金物 SW金物 |
SN490B同等品 | JIS G3136「建築構造用圧延鋼材」 |
| 高力ボルト | F10T S10T |
JIS B 1186「摩擦接合用高力六角ボルト」 JSS Ⅱ - 09「トルシア形高力ボルト」 |
| フランジ拘束 ボルト |
強度区分6.8以上 | JIS B 1180「六角ボルト」、JIS B 1051 「炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質－強度区分を規定したボルト，小ねじ及び植込みボルト－並目ねじ及び細目ねじ」 |
従来工法との比較
工数シミュレーション
施工手順
1
使用材料
2
墨出し
3
ボルト孔開け
4
金物の取り付け
5
フランジ拘束ボルトの取り付け
6
設置完了
構造実験による性能確認
本技術を用いた接合部耐力評価については、構造実験を行い、性能を確認しています。
施工事例（JR高崎駅）
JR高崎駅の新幹線ホームの屋根について、下り線の30か所の柱にスマートウィクシス工法が採用されております。
スマートウィクシス工法を採用することにより、一般的な工法と比較して、約60％の工数を削減することができました。
また、工期の短縮により、約20％のコスト削減にも繋がったほか、品質が安定するなどのご評価をいただいています。
現地調査から耐震診断、補強工事まで、一貫してサポートいたします
センクシアでは、現地調査、耐震診断、耐震補強設計と耐震補強工事に至るまで、一貫したサポートを提供しています。これまでに培った技術やノウハウを駆使して、工場や倉庫の稼働を継続しながらの安全・安心な耐震補強をご提案いたします。
