チェーン・スプロケットの取扱い コンベヤチェーン/コンベヤチェーン用スプロケット

給油(潤滑)

コンベヤチェーンにおいて潤滑は極めて重要です。潤滑が適切でないと短時間で寿命に至ることがあります。最近では、標準形コンベヤチェーンでは過酷な条件で使用される例が増えており、チェーンへの潤滑がこれまで以上に重要となっています。なお、使用環境によっては給油ができない場合もあります。このような場合は、当社までご相談ください。
以下、給油箇所、給油方法、潤滑油の種類等を示しますので、これに基づいて必ず給油を実施してください。

給油箇所

給油箇所

チェーンの給油は(1)(2)より、適下又は刷毛塗り等で行ってください。

注意

  • 稼動初期には、しゅう動部分のなじみ、いわゆる初期磨耗がありますので給油の間隔はできるだけ短くしてください。
  • 当社より発送する時点で防錆油を塗布しておりますが、実稼動に入る前に給油、給脂(グリース)を充分に行い、30分以上の無負荷運転を行ってください。この無負荷運転をすることにより各部分に潤滑油が浸透し効果を増します。

市販潤滑油(参考)

メーカー名
出光興産 ジャパンエナジー 新日本石油 昭和シェル石油
粘度 ISO VG 150 ダフニースーパー
ギヤーオイル150
レダクタス150 ボンノックM150 オマラオイル150
220 ダフニースーパー
ギヤーオイル220
レダクタス220 ボンノックM220 オマラオイル220
  • メーカー名は順不同

注意

周囲の温度が0℃以下、50℃以上の場合は特殊な潤滑油となります。また、使用環境によっては給油ができない場合もあります。その場合は当社までご相談ください。

保守/点検

取替えの目安

チェーンを使用すると、各部に磨耗を生じ、この磨耗の程度によりチェーンの使用限度の目安とすることができます。

(1)リングプレートの磨耗

輸送物およびケースと接触し、リンクプレートの下面が磨耗します。また内リンクプレートと外リンクプレートの接触および、内リンク内面とローラ側面との接触により磨耗が生じます。

部品 取替目安 備考
リンクプレート t=1/3T チェーンが横荷重を受ける時
b=A/2 リンクがガイドレールと接触している時

(2)ピンおよびブシュの磨耗

チェーンはスプロケットに噛合うとき屈曲運動をします。このときにおこるピンとブシュとのしゅう動磨耗により、ピッチ伸びを生じます。

部品 取替目安
浸炭焼入の場合
取替目安
焼入・焼もどしの場合
備考
ピン b/A=0.975 b/A=0.85 ピンの切損の危険性は断面積が1/2になった時
ブシュ 内径または外径の磨耗量が0.025b以上になった時 t=(A-b)×1/2×0.4

(3)ローラの磨耗

ローラの磨耗

R形ローラおよびF形ローラの場合、ローラの磨耗によりリンクプレートがレールに当り磨耗抵抗が大きくなり、チェーン張力が増加しますので、その時点を取替の目安とします。
S形ローラの場合には、ローラの磨耗によりローラに穴があくか、割れるまでを限度とします。

(4)チェーンピッチの伸び

チェーン長さ測定方法

チェーンを長時間使用すると、ピン、ブシュの磨耗によりチェーンが伸びてスプロケットに乗り上げ不具合が生じます。したがってピッチ伸びの限度は基準寸法に対し2~3%程度を取替の目安とします。
チェーンの長さの測定は右図のように4リンク以上で測定してください。

(5)スプロケットの磨耗

スプロケットの磨耗

スプロケットの磨耗が進行すると右図のようになり、歯先(A)部にチェーンのローラが引掛ってチェーンを巻き込む現象(チェーン離れが悪くなる)を生じます。スプロケットの歯底の磨耗量はチェーンの大きさ、チェーンの速度により異なりますが3~10㎜位磨耗した時点で、修正あるいは新品と取り替えるようにしてください。

コンベヤチェーン及びスプロケットの点検

(1)試運転点検

  • チェーン、スプロケットが正しく取り付けているか。
  • チェーンの継手部はTピン等が正しく取り付けているか。(曲げ角度に注意)
  • チェーンのテークアップ張力は適切か。(ゆるみすぎ、張りすぎ等)
  • チェーンの走行妨害となる異物はないか。
  • チェーンの給油は確実にされているか。
  • 運転時、異音(振動、騒音等)の発生はないか。

(2)日常点検

  • 異常な振動、騒音等はないか。
  • チェーンの外観に異常な錆、汚れ等はないか。
  • チェーンの構造部品、特にリンクプレートやローラに傷や変形、片べり、破損等の異常はないか。
  • チェーンとスプロケットの噛み合いはスムーズか。また、チェーン離れはスムーズか。
  • チェーンの屈曲、ローラ回転はスムーズか。
  • チェーンの磨耗伸びはないか。
  • チェーンとスプロケットとの接触部(内プレートの内面、スプロケットの側面)の異常な片べりはないか。
  • チェーン張力は適切か。
  • チェーンの給油は適切か。(スプロケットとの噛み合い時に音の発生はないか)

(3)定期点検

  • 運転状態、停止状態、チェーンを外した状態で、前記の項(1)(2)を同様に目視又は測定器にて点検してください。
  • 定期点検は、使用条件、環境に合わせて行ってください。過酷な場合は、点検の回数を増やしてください。

現象からみた診断/対策

現象 診断 対策
全面腐食
腐食磨耗
  • 水分、酸、アルカリ等による腐食
  • 耐環境シリーズのチェーンに交換
ピン、ブシュ、ローラの破損
リンクプレートの穴部の変形
  • 潤滑が不十分
  • 異物のかみ込み
  • 各部品の腐食
  • 許容荷重以上での使用
  • 異常な荷重の作用
  • 潤滑を適切に行う
  • 異物の除去
  • 耐環境シリーズのチェーンに交換
  • チェーン、スプロケットの選定見直し
  • 異常荷重の除去とチェーン選定見直し
異常な騒音
  • チェーンの張り過ぎ、ゆるみ過ぎ
  • 潤滑が不十分
  • チェーン、スプロケットの磨耗大
  • チェーンケースへの接触
  • ベアリングの破損
  • スプロケットの芯出し不良
  • たるみ量の調整
  • 潤滑を適切に行う
  • チェーン、スプロケットの交換
  • ケースへの当たりを除去
  • ベアリングの交換
  • 芯出し調整
チェーンの振動
  • チェーンのたるみ量が大
  • 荷重変動が大
  • チェーン速度大で脈動が発生
  • チェーンに屈曲不良箇所がある
  • スプロケットの磨耗
  • たるみ量の調整
  • 荷重変動を小さくするか、チェーンの交換
  • ガイドストッパーでチェーンの振れを止める
  • 屈曲不良部の除去
  • スプロケットの交換
リンクプレートスプロケットの側面磨耗
  • スプロケットの芯出し不良
  • 芯出し調整
チェーンの屈曲不良
  • 潤滑が不十分
  • ピン、ブシュ間に異物の侵入
  • ピン、ブシュ間の錆びつき
  • スプロケットの芯出し不良
  • 潤滑を適切に行う
  • チェーンを洗浄し、異物を除去後給油
  • 耐環境シリーズのチェーンに交換
  • 芯出し調整
チェーンがスプロケットに乗り上げる
  • チェーンのたるみ量が大
  • スプロケットの歯底の磨耗大
  • チェーンの伸び大
  • スプロケットの歯底に異物付着
  • たるみ量の調整
  • スプロケットの交換
  • チェーンの交換
  • 歯底の異物を除去
チェーン離れが悪い
  • スプロケットの芯出し不良
  • チェーンのたるみ量が大
  • スプロケットの歯底の磨耗大
  • 芯出し調整
  • たるみ量の調整
  • スプロケットの交換

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