専用スプロケットで2倍の長寿命化を実現した 「ハイノッチチェーン®」

汚泥かき寄せ機の構造

一般家庭や事業所・工場などからの排水を処理する下水処理場は、その活躍が人目につかないながらも、社会を支える必要不可欠な存在です。下水処理場では、沈殿池という設備に集められた排水を、チェーンで構成された汚泥かき寄せ機を使って処理します。
当社が今回開発した「ハイノッチチェーン」は、この汚泥かき寄せ機に用いられるコンベヤチェーン商品です。汚泥かき寄せ機用チェーンには、鋳物チェーン、ステンレスチェーン、プラスチックチェーンなどがありますが、下水処理場では今、プラスチック製ノッチ式チェーンの需要もあり、当社も品揃えしました。

従来のプラスチック製ノッチ式チェーンは、汚泥かき寄せ機を製造する設備メーカーの純正品に限られており、チェーンメーカーによる商品化は初の試みです。
では、「ノッチ式」とは何でしょうか?「ノッチ(notch)」とは英語で、切り欠きや窪みなどを指す言葉です。ノッチ式チェーンの内側にある凹部がノッチと呼ばれており、この部位とスプロケットホイールがかみ合う形で動力が伝達されます。
さらに「ハイノッチチェーン」には、「メンテナンスが容易」「長寿命」という2つの特色があります。

アタッチメントの着脱でメンテナンス効率が向上

チェーンに汚泥かき寄せ用フライトを取り付けるためのアタッチメントを、チェーンとの一体成形でなく着脱可能なものとし、メンテナンス効率の向上を図りました。これにより、汚泥かき寄せ機にチェーンを張ったままの状態でフライトを必要な位置に自由に取り付けることができ、下水処理設備の稼働停止を最小限にとどめます。

アタッチメント付き
アタッチメントなし

大きなノッチ部とピン数の工夫によってスプロケットホイールを長寿命化した新発想

ハイノッチチェーン用スプロケットホイール

そしてもう一つ、「ハイノッチチェーン」の独創的な特長としてスプロケットホイールの「DL歯」があります。「DL」とは、2倍の長寿命化=ダブルライフ(Double Life)から名付けたもので、チェーンとかみ合うスプロケットホイールの筒型ピンについて、その配列を工夫することで長寿命化を実現しています。具体的には、他社従来品のスプロケットホイールにおけるピン数が11本であるのに対し、当社の「DL歯」はこれを21本としました。ピンの間隔が短いので、「ハイノッチチェーン」の大きなノッチ部はピンを1本おきにまたぎ、「1、3、5、7、9、‥」の奇数番ピンとかみ合う形になります。従い「2、4、6、8、‥」の偶数番ピンには摩耗等の負荷がかかりません。

そしてスプロケットホイールが1回転すると、ピン数が「21本」という奇数であるため、次の2周目は、1周目の時にまたいだ偶数番ピンとかみ合います。つまり、従来のスプロケットホイール(11ピン)では、その1回転ごとに全てのピンに対して摩耗等の負荷が生じますが、「DL歯」の場合、それが2回転ごとの負荷となり、2倍の長寿命化につながるのです。
当社は、このユニークなメカニズムについて特許出願を行っています。ここに挙げた多くの高付加価値とともに「ハイノッチチェーン」はデビューしました。

「ハイノッチチェーン」のカタログ、詳細ページ

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